2012年2月9日木曜日

円高

さて、記録的な円高が続く中、日銀は9兆円規模の円売りドル買いの為替介入を行っております。
円は今後安くなるのか
・・・・無いとはそりゃー言い切れませんが、まだまだ遠いですね
そもそも円高なのは円が今現在最も安全安心な通貨だからです。
むやみやたらに貨幣増産しまくってインフレさせるなんてアホな事しない限りは揺るぎません。
(え?円安になるなら良いじゃん?   とんでもない!最悪の事態になります。馬鹿ですかアナタは?)

今日の世界の金融事情としましては世界的に芳しくない状態です。
主要貨幣としまして、
ユーロ
EUはギリシャの財政破綻で浮き彫りになりましたね。結構危機的な状況です。
EUに所属する主要国で健全なのはドイツ、(スイス(厳密にはEUではない通貨もフランだし))。他は純責務国。つまり、まっかっかの赤字だらけです。
当然そんなEUの通貨ですので信頼性は下がり気味。
ちなみにEUでは損切りの為にギリシャのEU脱落シナリオが着々と作られております・・・・・・・
米ドル
アメリカはリーマンショックのダメージを完全に持ち直してはいせん。
と、いうか経常赤字国家であり、世界最大の純責務国です。
これは貿易赤字であり、世界中の企業は毎日米ドルを売り払っています。
しかもインフレ傾向。じゃんじゃん米ドル刷っています。
最悪、そう遠くはない未来に下手したら紙くずになるかも知れません。(世界経済を道連れに)


中国は最近の高度経済成長により注目されております。
しかし、高度成長も終わり気味。
また、ココに来て中国政府は元を出し渋っていますので大きな変動は期待できません。

ルーブル
一応主要国という事で上げましたロシアの通貨
ロシアは自国内で世界的に独立した経済を形成しております。
為替としましては円よりも安いですが、なんとも言えません。


我等が日本円。
長年世界最大の純債権国であり、経常黒字国家第2位のお金持ち国家。
安定第一とし、円の安易な増産は渋っており、デフレ傾向。
経済力において今現在最強クラスであり、且つ、デフレなので円の価値が下がる余地もない。
また、この世界2位の経常黒字という事は、日本の利益とする為にそれだけの外貨を円にする必要があるという事です。


現在、円はドルに対してのみだけではなく、世界中ほぼ全ての通貨に対して1倍以上の為替相場です。
つまり、それだけ価値のある通貨であります。
しかし、円が高いとなれば当然輸出に影響が出ます。(円高安は対外製品の値段に直結するから)
貿易と利権の日本柱で成り立っている日本国としてはあまり良い状態とは言えません。
しかしながら円の特徴としまして、『世界の景気が良い』と売られ、『世界の景気が悪い』と買われる傾向にあります。

日本はぶっちゃけ国内に対する環境規制や賃金等々、投資の魅力が殆どありません。
なので世界の景気が良いと『外国へ投資する為に円を売り、外貨を買います
また、海外の情勢不安だったりしますと、『海外に置いてある資金資産を回収する為外貨を売り、円を買います
では、震災等により国内の情勢不安の時はどうか?
その時もまた『海外資金を手元に戻す為に外貨を売り円を買います』ただし、これは日本の特徴みたいな物です。

つまり、日本円は売る要素よりも買う要素の方が多いわけですね。
対して、主に比較対象に出される米ドルは売る要素の方が多いんです。
しかもアメリカは0金利制。当然国内に溜め込む旨みがない為、アメリカの投資家達ですら米ドルを売ってしまいます。

日本の円高防衛ラインは、対米ドル75円 だと言われています。
はたしてこれを守り抜けるのか・・・・・・・

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