2012年2月2日木曜日

自由貿易協定

今最も話題となっているのはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)
そしてTPPの話題性が強すぎて隠れがちなのが日中韓FTA

TPP・・・アメリカ主導(といっても国力差と積極的なリーダーシップで乗っ取ったのだが)
で行われる環太平洋地域の国家による自由貿易協定。
現在の参加国は、アメリカ、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランド、オーストラリア、マレーシア、ベトナム、ペルー。
野田のアホが米国の圧力に負けて加盟の方向で調整中。
米国が日本を引き込みたいのは主に日本市場の開放と、自動車を初めとした産業を優位に導く為。
ぶっちゃけ日本にとっての旨みは薄いどころか前記した通り-面が強い。
現在の加盟国は概ね日本の参加に好意的。
加盟国を見て解るとおり国力、経済力においてアメリカが圧倒的である為、当然発言力等もアメリカが大半を握っている。そこで経済でアメリカに対抗出来る日本が加盟する事で、アメリカの権利独占を阻止したいという背景がある。 元々経済大国である日本が加盟する事は+要素でもある。

日中韓FTA・・・TPPとアメリカ主導のFTA戦略に対抗した中国主導の貿易協定。
背景として、日韓がTPPに前向きな姿勢を取った事で、中国の1人負けを防ぎたいというのがある。
日韓がTPP参加すれば中国にとっては非常に都合の悪い状態となるが、そこからTPPに参加しようとすると色々と条件を突きつけられて。都合の良い様に出来なくなる事を予期し、予め関係二国を抱き込もうという物。
まぁ蛮族国家中国らしい我侭なアレですね。



さて、日本の行く末を決めるとも言える二つの選択肢。
正直犬猿とも言える日中韓が纏まり切るのか疑問ではあるが、国益のみを考えた場合どちがうまいかというと日中韓FTAだろう。
中国はいわずと知れた巨大市場。韓国とのハイテク競争の激化が予想されるが、どんどん膨れ上がる中国市場が完全に中国色に染まっていない今が市場を切り崩す最後の機会でもある。
そして中国製品に疑心の残る日本国民の感情はマスゴミの頑張り次第で中国製品の更なる国内浸透化に多少なりともブレーキを掛ける事が出来る。
また、この三国は事実上アジアのトップ3。ここから巨大なアジア経済圏の確立も望める他、世界的にも非常に強力な物である。
と、いうのは日中は純債権国の上位二カ国。経常収支黒字トップ1・2であるからだ。
つまり、世界の金の出所とも言える。
逆にアメリカは巨大な純債務国である。
・・・まぁこの辺はまた今度知ったかしますか。



何にせよどちらかに付かざるを得ない状況となった日本ですが、蛮国中国がTPPに対抗する動きを見せた事は日本にとって非常に都合の良い事です。
何故ならこの2つの貿易協定における日本の存在は非常に重要な位置にあります。
そしてこの2つは現状両立し得ません。
つまり日本の取り合いという状態です。・・・まぁダブルバインド状態でもありますけどね
この状況を利用し、いかに日本にとって都合の良い条件を作り出すか。
日本の行く末を決めるであろうこの案件。頑張っていただきたいですね・・・

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